RYU’S CUBAN NIGHT

村上龍氏がプロデュースするキューバ音楽のコンサート(品川プリンスのステラボール)に行きたいと思ってから4~5年経っていた。思ったらすぐ行動と、やっと最近思えるようになった。

龍氏は舞台挨拶で「キューバ音楽に魅せられライブを始めてもう20年。周囲の人からは情熱ですよね!と言われるが実は成り行きでやってるんです」言っていた。面白い。

「カンブリア宮殿に出たカリスマ経営者の方たちもかなり成り行きなんです」と。私も成り行きとは導かれる事だと思っている。もちろん全てがそうではないが、導かれる事に色々な要素が加わり成果を残すのだと感じる。導かれることも才能だろう。

このキューバンナイトにはキューバ最高峰のミュージシャンが勢ぞろいする。二人のディーバ、タニアとハイラ。歌もボディーもグラマラスな女神たち。バックも7人編成で、ピアノ、ベース、ドラム、コンガ、そして3人のホーンの圧倒的アンサンブル。
最高に興奮したラテンの熱い夜だった。本当に素晴らしいライブに導かれて良かった。来年は是非皆さんも参加しませんか!

舞台の前のスタンディングスペースは料金も安く踊れます。来年はスタンディングにしよう。興奮して写真もブレまくり。
舞台の前のスタンディングスペースは料金も安く踊れます。来年はスタンディングにしよう。興奮して写真もブレまくり。

眺めのいいBAR

どうしても聴きたかったライブがあり東京に行って来た。チョット早めに着いたので、まずはライブの下地作り(笑)と、気に入りのバーに向かった。

溜池山王にあるバー「SWANKY」は午後4時半からやっている。9階にあるので眺めが良い。カクテルも美味しい。シガーもある。いい事尽くめだ。

まずは腹ごしらえとカツサンドをオーダーした。ここのカツサンドは本当に旨い。それに合わせるのは「ブラックベルベット」。ギネスとシャンパンのカクテルだ。かの司馬遼太郎氏はこのカクテルをアイルランドの霧の味わいと言ったらしい。

暮れてゆく空の下にはハイウェイ、そしてテールランプの群れ。

私はそれを見下ろしながら「サイドカー」を飲んでいる。当然シガーも。
店には私一人だけ。時間から開放されたような最高のひと時だった。

この窓からの眺めがニューヨークみたいと言うお客が多いらしい。
この窓からの眺めがニューヨークみたいと言うお客が多いらしい。
調度品も粋で洒落ている。カウンターのバックには金子国義氏の大きな絵が描かれている。シェフの格好をした動物たちの絵だ。バーは男の動物園ですからとバーテンダーから聞いた。
調度品も粋で洒落ている。カウンターのバックには金子国義氏の大きな絵が描かれている。シェフの格好をした動物たちの絵だ。バーは男の動物園ですからとバーテンダーから聞いた。

アナログシステム

私の部屋に新たに加わったオーディオ、ユニゾン・リサーチの真空管アンプ(Italy)とダイナコのスピーカー(Denmark)。

憧れはあったが、今まで真空管アンプなどのオーディオ機器には自分からはあえて接近しなかった。TELEFUNKENの真空管ラジオにi podから音を飛ばし楽しんでいた。それはそれで良しと自分では納得していた。

ある日一人の紳士が現れ、私が入り口付近で遊んでいた領域に専門的知識を投げかけてくれるようになった。ごく自然に。それはクラッシック音楽やJAZZでありカメラでありオーディオであった。

それらは、男の趣味性の強いジャンルと言える。

その紳士のご好意で、今回私好みのアンプとスピーカーを譲って頂くことになった。真空管アンプへの憧憬が現実に・・

久々にプレーヤーをつなぎレコードを引っ張り出して聴いてみる。かつて自分の部屋では聴いたことの無い音質に感動する。うまくいえないが音に奥行きがあるというか、立体的に聞こえてくる。

いつもCDやMP3で愛聴している音がより体に染み込む感じだ。楽しんでいる自分をもう一人の自分が俯瞰して楽しむ事を「自娯」と言う。

ひとつの出会いから憧れが現実に変わる事を実感している。いや、他力本願な私はいつかこんな状況がやって来やしないかと心のどこかで気長に待っていたのかも知れない。

UNISON RESEARCHのShimply Two(90年代)。真空管の灯りとウッドが温かい。
UNISON RESEARCHのShimply Two(90年代)。真空管の灯りとウッドが温かい。
DYNACOの70年代のスピーカーは想像以上の良き音で鳴る。麻のネットも和室に馴染む。
DYNACOの70年代のスピーカーは想像以上の良き音で鳴る。麻のネットも和室に馴染む。

和室礼賛

洋間を子供部屋として明け渡し、私の居場所が和室になってから随分と経つ。

和洋折衷派ゆえ六畳という狭い空間に、少しづつ揃えた気に入りの机、椅子、ソファ、和箪笥、医療棚などが置いてあるが、窮屈さをあまり感じないのは庭に面しているからだろう。

襖と障子の一部に古い建具の板戸や格子戸を使い古民家的雰囲気を出している。これが以外にイームズやコルビュジェの椅子とミスマッチする。また少し暗い感じになるがその方が私好みだ。若い頃と違って部屋の隅々まで太陽光線で満たしたくは無い。

歳をとったせいなのか、段々と陰影礼賛者になって行く私だ。

障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。

GO WEST ・伊勢

二日目、伊良湖からフェリーで鳥羽に渡った。

私には是非行ってみたい二箇所の聖地があった。

伊勢神宮と出雲大社。あまりにも有名なこの聖地の一つ、伊勢神宮に今回念願叶って参ることが出来た。

雨の伊勢神宮の長い参道を歩いていくと、「自分が浄化されていく感覚」と併せて「静かな興奮」も覚えていた。

「内宮」に近づくほど森が深くなっていく。屋久島には千年杉があるが、ここの木々もかなりスゴイ。

よく神頼みというが、不況に成る程、社会情勢が不安定になれば成る程、こういったパワースポットには訪れる人が増えるのだろう。

私は手を合わせ、いつものように只「ありがとうございます」とだけ唱えた。

翌朝、小雨まじりの天候に我々はこのまま帰路に着こうと車を走らせていたら急に風が変わりオフショアの国府の浜で波乗り出来たのは「お伊勢参り」のお陰さんだったのか?

雨の伊勢神宮。階段を上がれば内宮である。
雨の伊勢神宮。階段を上がれば内宮である。
121027-2
伊勢うどんと松坂牛の牛丼のセット。伊勢うどんのもっちりした食感と濃い口のタレに私はファンになった。塩味のあっさりした牛丼との相性も至極良い。

GO WEST ・伊良湖

二つの台風がウロウロしていた先週、2泊3日のショートトリップに出かけた。

目指したのは伊良湖~伊勢方面。初日は快晴だった。

東京の佐藤さん夫妻の大きなワンボックスにロングボードを4枚積み新東名で一路愛知県へ。我々4人合わせて220歳。もはやサーフィンは若者だけのものでは無くなった(笑)

遠州灘は強い東風と台風のうねりで行けども行けどもクローズ。真っすぐ長い海岸線にはこの風をかわすポイントは見当たらない。

だが予約してあるホテルは伊良湖岬の先端にあり、そこから伊勢湾側に入った海岸は東風がオフショアになるはずだと我々は岬を目指した。

岬を回り込みフェリー乗り場のパーキングに着くとサーファーの車が何台も止まっていた。

そこにはオフショアの風にシェイプされ岬に沿ってきれいにブレイクしている波があった。

遠景で見にくいが、グーフィーオンリーのラインナップが。
遠景で見にくいが、グーフィーオンリーのラインナップが。
写真は翌日で曇っているが、到着した日は美しいサンセットを眺めながら露天風呂に入ることが出来た。
写真は翌日で曇っているが、到着した日は美しいサンセットを眺めながら露天風呂に入ることが出来た。

Gift from Dilettante

年長の紳士からバッハのCDを数枚頂いた。

すべてROSALYN TURECK(ロザリン・テュレック)というアメリカの女性ピアニストの物だった。

私はどんなジャンルの音楽を聴く時にも「自分の体に染み込んでくるかどうか」が決め手となる。

R・テュレックの演奏するバッハは、ゆったりと温かく、そっと包み込まれるような優しさが漂っていた。

女性特有の慈愛というのだろうか? 彼女のピアノは何とも自然に私の中に染みて来た。

後で聞いたことだが、名盤「ゴールドベルグ変奏曲」をG・グールドが弾くときR・テュレックをリスペクトしていたという。

私にテュレックを教えてくれたその方は、彼女に恋したと言うほどにロマンチックなディレッタントだった。

私が気に入っているmello tone(USA)のトイピアノはDAYS GALLERYに置いてある。

Night Cruise

知らぬ間に日没が早まり、中秋から晩秋に向かっていると知るこの頃である。

カフェの閉店時間になり消灯すれば、静かに湾を進む客船のナイトクルーズの如きシルエットが。

まあ私はゆったりと船旅なんて柄じゃないが・・・

今日、亡き親父の49日の法要も無事終わった。

今年の秋は、遠出の旅は控えて、どこかのパワースポットを訪れながらの小旅行に行こうかな?

その時も、やっぱりロングボードは積んで行くでしょう!

豪華客船じゃなくて、私にはやっぱりカーフェリーかな?
豪華客船じゃなくて、私にはやっぱりカーフェリーかな?

Last One

夢のようだったキューバ旅行から早1年近く経とうとしている。

買い込んだシガーもついに最後の一本になってしまった。

コイーバのエスプレンディドス。

長くて太いこのシガーをくゆらすと、浦島太郎じゃないが紫煙と共にオールドハバナの街並みを散歩したりヘミングウェイゆかりのバーでモヒートを飲んだりした至福の時間が蘇っては消えて行く。

ADIOS CUBA

ヒュミドールが空ではさみしいのでシガーダイレクトにオーダーしようかな。
ヒュミドールが空ではさみしいのでシガーダイレクトにオーダーしようかな。

「Interiors」MARTYN THOMPSON

若い時からずっとインテリアの洋書を愛好しているが、最近すごく写真がいいインテリアの本に出会った。

イタリアの照明デザイナーのアッキレ・カステリオーニやニューヨークのデザインホテルのカリスマとなったショーン・マクファーソンとか24人のアーティスティックな部屋が紹介されている。

私はインテリアブックで好みの部屋を見つけると、イマジネーションの中でその部屋にトリップしてしまう。

そして、この部屋の主は、どんな暮らしをして日々を送っているのだろうとか勝手にいろいろ想像して楽しむ。

こんな症状の人はインテリアブックジャンキーと呼んで差し支えない。

好きなページを開き陶然となる時には酒と葉巻が傍らに。
好きなページを開き陶然となる時には酒と葉巻が傍らに。

夏休みの絵日記

夏休みって長くて嬉しいけれど宿題もその分沢山あったよね。でも工作とか絵日記とかは好きだったから苦じゃなかった記憶がある。

この夏、大学生の末娘の親友「ソノちゃん」が千倉に遊びに来て我が家に2泊した。

私は千倉の観光大使として(笑)海岸線をドライブして案内したり、平砂浦でサーフィンレッスンをしたり、アワビや地魚を食べに出かけたりして楽しく過ごさせてもらった。

その時の思い出を彼女が絵日記風にして送ってくれた。カワイイ絵かと思ったのは切り絵だった。その細かい作業と特徴を捕らえ且つユーモラスなセンスに私は破顔。

伏し目がちな私の顔などよく観察している(笑)

この思わずニンマリさせられる絵日記は私たちへの最高のプレゼントになった。

(ソノちゃんには昨年のミスユニバース日本代表でブラジルの世界大会にも行っている超美人のお姉さんがいるのです!)

カミさんがちょっと細めで若い感じになっているのは同性への気使いからか?
カミさんがちょっと細めで若い感じになっているのは同性への気使いからか?

リーフポイントにて

このところホームポイントの千倉ビーチの地形が良くないので、毎週ここに来ている。

風は千倉ビーチと同じく南西が良いが、リーフで浅いためハイタイドの時しかサーフできない。

先週も東京の佐藤さん夫妻と4人貸切で入っていたら次々いつものサーフメイトが集まってきて気がつけば10数人とポイントパニックになっていた。

不思議と連絡していないのに以心伝心というのかサーファーって良いところに集まりますね。

この日はセットで肩~頭近くの波を仲間内でシェア出来て良かったな。

その前の週は、カミさんと二人きりで最高だった。
その前の週は、カミさんと二人きりで最高だった。

RED EYE

9月も半ばになるが連日の残暑。厳しすぎます。

残暑にバテた夕べに私はレッドアイを飲む。

ビールとトマトジュースのカクテルだ。

割合は好き好きだが、トマトジュースは「デルモンテ」がお薦め。

デルモンテにはシチリア島の岩塩が入っている。

その塩気がレッドアイに旨みをもたらす。

チョット元気が回復します。
チョット元気が回復します。

瓢箪から駒

私が憧れているベニスの「ハリーズバー」のオーナーであるチプリアーノ氏曰く「シンプル」「微笑み(愛)」「クオリティー」によって今のハリーズバーがあると言う。また池波正太郎氏は「ほどの良さ」が老舗の秘訣と説く。

含蓄のある両氏の言葉である。どちらにしても結果は後からついてくるものだ。

さて、池袋にとても居心地の良い店がオープンした。名前を「Cheval de Hyotan」(シュバル デュ ヒョータン)と言う。瓢箪から駒の意と聞いた。

オーナーの川副さんとはサンドカフェのオープン当初からのお付き合い。奥さんの藍さんと8月8日にカジュアルなフレンチのお店を西池袋の立教大学近くに開店された。

先日ランチにお邪魔したが、丁寧な仕事をされた料理、ゆったりと寛げる空間、節度がありながらもフランクな対応にシャンパン、ワインとついつい昼間からカミさんと結構飲んでしまった。(笑)

オープンして間もないながら、地元の人たちから近所に良い店が出来たと喜ばれているそうだ。夜はコースでなくワイン一杯から楽しめる。人生経験を積んでバランス感覚に優れた川副さん達だからこそ出来た素敵なお店だ。

長身の一柳シェフをはさんで川副夫妻。川副さんは外資系金融機関で活躍しながらワインエキスパートの資格取得。藍さんはコルドンブルーを首席卒業後、都内フレンチレストラン数店で修行。ここは「良き時間」を過ごせるレストランだ。
長身の一柳シェフをはさんで川副夫妻。川副さんは外資系金融機関で活躍しながらワインエキスパートの資格取得。藍さんはコルドンブルーを首席卒業後、都内フレンチレストラン数店で修行。ここは「良き時間」を過ごせるレストランだ。

ヌーサの想い出

秋になると時々サーフトリップに行くことがある。

4年前に東京の佐藤さん夫妻とオーストラリアのサンシャインコーストにあるロングボーダーの聖地Noosa Headsへ行った旅は想い出深い。

野生のコアラも生息している国立公園の岬に沿って3ヶ所のポイントブレイクがある。どれもレギュラーのパーフェクトブレイクでサイズが小さくても長ーいライディングが楽しめる。(車で行けないのでロングボードを抱え長く歩かなければならないのが難点)

また、ヌーサは洗練されたビーチリゾートなので洒落たアコモデーションやショップが点在し、波乗りをしていない時もリラックスして楽しく過ごせる。そして美しいラグーンが川沿いに広がりクルーザーを横着けできるような大きな別荘も多いためか品の良いオージーが目立った。

私たちはビーチに近いモダンなコンドミニアムを借り、近くのスーパーで食料やワインを買い込み自炊もかなりした。旅先で地元のスーパーに行くのも楽しみの一つだから。

私たちが到着する前の2週間は波が無かったらしいが、滞在中はヒザから腹位の波に毎日恵まれラッキーだった。その殆どはFastPointの一つ先にあるTeaTreeというポイントでサーフした。

ヌーサでは海亀も見たし、小さな蝶がたくさん海に舞っていたり、その環境はまさにサーファーズヘブンと呼ぶにふさわしい。

一番近いファーストポイント。ここに住んでいるトム・ウェグナーというシェーパーがリメイクした桐の木で作ったアライアというサーフボードに乗っているサーファーもチラホラ見かけた。
一番近いファーストポイント。ここに住んでいるトム・ウェグナーというシェーパーがリメイクした桐の木で作ったアライアというサーフボードに乗っているサーファーもチラホラ見かけた。
ちょうどサンドカフェのある千倉の瀬戸浜海岸通りにシチュエーションが似ているヌーサのビーチストリート。ただ軒を連ねているレストラン、ベーカリー、インテリアショップなどヌーサはセンスの良い店が多く洗練されている。まあ、千倉は千倉のスタイルで良いが。
ちょうどサンドカフェのある千倉の瀬戸浜海岸通りにシチュエーションが似ているヌーサのビーチストリート。ただ軒を連ねているレストラン、ベーカリー、インテリアショップなどヌーサはセンスの良い店が多く洗練されている。まあ、千倉は千倉のスタイルで良いが。

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