いつでも音楽

私の普段の生活の中で音楽は飲食と同じくらい欠かせない大事な要素。

お店や部屋にいる時はもちろんのこと、サーフィンに出かける時も音楽無しに居られない。

旅に出かける時も音楽は気分上げてくれるので、たとえ一泊の旅行でも私はバッグにこのBOSEの小型Bluetoothスピーカーを入れて行く。

ですからiphoneには私の聞いているほとんどの音楽が入っている。

小さいながらもパワフルで屋外でも使える防水仕様。連続6時間使えます。レンタカーの中でもしばしば鳴らしています。

 

旅先でホテルに入ると私はこのスピーカーをバッグから取り出しいつものように音楽を流す。

するとその部屋が途端に居心地の良い慣れ親しんだ部屋のように感じられるんです。

悦楽的に生きよ

転勤の多いC氏は、かつて岡山から車で7〜8時間かけてサンドカフェにやって来た事がある猛者である。

しかも氏の車は71年製500ccのフィアット500。

ベスパと並びイタリアへの憧れの象徴とも言える。

最近、南房総に戻って来られたC氏、休日にはこの可愛すぎる車でカフェに来て下さる。

テラスで愛車を眺めながら寛ぐC氏。車のレストアの際、ここに止める事を考えて2年悩んで選んだカラーと聞いて感無量となった。

先日、私も憧れのFIAT500に乗させて頂いた。

するとこのイタ車が私にささやいてきた。

「もっとお前らしく悦楽的に生きろ!」って!

悦楽的生き方とは世間の同調圧に怯まず自分の価値観でオリジナルな生き方をする事。       そして、この嬉しそうな自分の顔を久しぶりに見た私であった。

波を求めて

サーファーは波を求めて移動する生き物である。

私も長いサーフィンライフの中で今まで色んなサーフポイントに行かせてもらいました。

マリブ、ベンチュラ、サンオノフレ、ヌーサ、バイロンベイ、クレッセントヘッズなど。

ただ私の場合、自分がどうしても行きたいと言うよりもカミさんに「ねえ、○○に行って見ない!」と誘われるので腰を上げると言うのが正しいのですが。笑

なぜなら私の住む南房総はサーフィンにとても恵まれた環境にあるから。

どんな風向きやうねりの向きにでも対応する地形(半島なので)であり台風ならば内湾に幾つもの良いポイントを有しているからです。

温暖で水も綺麗で変化に富んだ海岸線てそうは有りません。

とは言っても旅に出ればその土地の美味しい物や感じの良いカフェに出会えたり初めての海岸線をドライブ出来たりと楽しい時間を味わえるのでカミさんの誘いをどこかで期待していることは間違いありません。

 

今回も「ねえ、また宮崎行こうよ!」の号令が掛かったので仲の良い東京の佐藤さん夫妻をお誘いして行って来ました。

2年ぶりの宮崎、今回もマハロレンタカーの森さんにお世話になりました、ハイルーフって良いですね!ロング4本天井に詰めるので窮屈さが無いんです。

台風の余波で行きたかった日向方面がクローズ気味なので1日目は青島で入りました。

泊まったシェラトンの前も大きな波が割れていました。
日向、延岡、下阿蘇までドライブしましたが乗れそうな波は見つからず・・
日南にも足を伸ばし串間の手付かずのビーチでもサーフィンしました。向こうは猿で有名な幸島です。しかし今回も随分走りました。

今回の宮崎トリップは最後の「とく旅キャンペーン」を使ってかなり割安な旅をすることが出来ました。

次回はどこに行こうって誘ってくれるのかな?

トラッドの匂い

私がアンティーク店「DAYS GALLERY」を開いていた時に一方的に指標にさせて頂いた方が二人おりました。(面識など無いんですが・・)

お一人は何回かブログでお話ししているアートディレクターの渡邉かをる氏(故人)です。

青山で「デイリーキャッチ」というシガーと中国茶と骨董のお店をやられていましたが、和洋折衷の粋なセンスが大好きで氏がプロデュースされた溜池山王のBar「スワンキー」や鎌倉にオープンされたBar「The BANK」にも足を運びました。

魯山人の器にグラスはバカラのアンティーク、現代作家の塗の盆にテーブルと椅子はオリジナルのコルビジェやヨーゼフ・ホフマン、後ろの棚には丹波の大壺や李朝の置物など・・足元にも及ばないエクレクティックなセンスにはいつも脱帽しておりました。

VANジャケット出身の渡邊さんからはトラッドの匂いを感じておりました。BAR文化にも精通しておられた酒徒。

そしてもうお一人はいつも本を愛読していた自在屋の勝見充男氏です。

このほど骨董雑誌「目の眼」誌より「勝見充男大全」が発売されたと聞き購入した次第です。

若かりし時アイビーからウエスタンに傾倒し原宿の古着屋で働きゴローズでインディアンジュエリーを物色していたと言う勝見さんのセンスもやはりトラッドの匂いがしていました。
自由自在な骨董センスを色々学ばせて頂きました。

桐の箱を古い更紗とかでなくビンテージのバンダナで包むセンスが勝見流。

本にご興味おありでしたら参考になさって下さい。

新たな相棒

27年連れ添ったデリボーイからルノー・カングーに乗り換えました。

カングーはカミさん用としてハッチバックの初期タイプから二代目と乗り継いで来ました。

これで我が家では三代目のカングーとなります。

ホント、同じ車ばかりの夫婦なんです、というか他の車に目移りしないんです。

デリボーイでは高速道路での長距離とか無理だったので、この3代目のサイズアップしたカングーで色々遠出をして見たいと思っております。

そう言えばこのブログを始めた当初、ルノー4Fも5年ほど持っていましたね。ナンバーは変わらず店の電話番号だし色もまた白ときた。
観音開きの車に惹かれます。前のオーナーがキャンプ好きだったのかキャリア&はしご付きでした。

海などで見かけたら声をかけて下さいね。

デリボーイ

しかし27年、ずいぶん長くこの車に乗って来たものだ。

トヨタの「デリボーイ」

全てがいつか別れる時がやって来るのだが、付き合いが長いほど後ろ髪が引かれるもの。

 

一台目の青のデリボーイは17年乗った。

塗装がイイ具合に艶消し化していたっけ。

一度気にいるとずっと追い求める性分なんですね。

ドアだけ艶があるのは銀行の駐車場でお爺さんにぶつけられて交換したから。

次の白のデリボーイは10年乗った。

波乗りやキャンプ、アンティーク家具の配達と随分活躍してくれた。

何か大きな故障を抱えているとかではなく、もう充分楽しませてもらって満足したんです。

そう、堪能したんです。

カフェが30年目に入ったので店と共に歩んで来たデリボーイとの27年でした。

陣地化

近頃、リビングのソファに座れた事が有りません。

疲れた時などソファに横になりたいのですが・・

 

お気に入りのイギリスのチェスターフィールドのヴィンテージソファ。

家に帰ると、クッションを剥ぎ取られオモチャに占領されてしまっているソファにお目に掛かります。

男の子って陣地や秘密基地が好きですもんね!

ソファの隅っこでYouTubeを見るの図。

もうじき5歳になる孫のユウくん、早く違う遊びに進化して欲しいと思っているんですが・・

理想郷へ

自宅から車で1時間で理想郷に着く。

このところ休日のサーフィンのお気に入りはこの理想郷。

ここに来るとサーフィンを始めた頃のキラキラ輝いていたあの日々を思い出させてくれるから。

あの頃よく聴いていたオールドロック(POCOの「Indian Summer」とかニール・ヤングの「Out on

the Weekend」とかバッチリですね!)を聴きながらのドライブも気分が上がる。

 

何といっても水が綺麗、そして来ているサーファー同士のストレスが無いのがイイ。

皆さんここにそれを求めて来ているんですから。

貴重なサンクチュアリと呼べる場所。

「デリボーイいいですね!」周りのオールドサーファーの人達も気さくに話しかけてくれる。

「Nalu」というサーフィン雑誌に掲載されていたカリフォルニアのレジェンドサーファーのドナルド・タカヤマのインタビューが思い返される。

 

「テリトリー意識が強すぎる。

海はみんなの物なのに、自分だけの物と勘違いしているのさ。

それがサーフィンの楽しさを奪うことになるのにな。

私や仲間たちは混雑を避けて楽しくやってるよ。

スターになりたい訳じゃない。

ただ、沖に出て仲間とサーフィンを楽しむだけなんだ。」

 

今、そんな場所を皆んな求めているに違いない。

あの頃から波に乗ってきたオールドタイマーはなおさらである。

ここに来ると心底リフレッシュ出来る。サーフィンでストレスは味わいたくは無いですから。

Leiter with Evans

2月の雨の休日。

こんな日は海へも向かわないので写真集を見ながらゆっくり過ごす。

先月、手元に届いた「まだ見ぬソール・ライター」という写真集。

何の変哲の無いものを写して、その中に特別な何かを見つけるのが好きだとライターはつぶやく。

そこが「如何にもが苦手」な私の感性に響く所以だ。

ソール・ライターは冬の雨のNYのイメージ。

ライターの写真を見ながら聴くのはビル・エバンスの「From Left To Righit」(確か以前にもブログで紹介しているはず)というお気に入りのアルバム。

エレクトリックピアノの温かな音色とロマンチックなストリングスが60~70年代初頭の映画音楽を想わせる。

映画のワンシーンの様なライターの写真と、これまた映画音楽の様なジャズがピッタリハマった。

 

一月は母の四十九日と板橋の義母の七回忌と続いた。

そして私の66歳の誕生日も。

ゾロ目の今年はきっといい事があるはずと勝手に思っているのだが・・

30年目の正夢

カフェを開店したのが30年ほど前でした。

カフェの道を挟んだ向かいには昭和を感じさせるホテルがあって、カウンターからいつもそのホテルを見ながら「この建物が無かったらどんな景色が広がっているんだろう」とか「きっと松林の間からチラッと海が見えたりして」なんて妄想混じりの叶わぬ想いを長年巡らせておりました。

 

そのホテルも7、8年前にご主人の他界をきっかけに廃業となり、売りに出されたと聞いていましたが中々買い手も付かず少しずつ荒れた状況になっていました。

海岸通りの目立つ場所にあるホテルだけにこのまま廃墟化して行ったら寂れた町の印象になってしまうんじゃないかって心配していたんです。まして店の目の前ですから・・

昭和40年代に建てられたホテルはその役割を終えていた。

ある時そのホテルを買ったという東京のご夫婦の方が店に挨拶に見えました。

お話を伺うと、ここから見える海の綺麗さに惹かれたのだとか。そして建物の一部を残してセカンドハウスとしてリノベーションすると言う事でした。

「救世主現る」とはこの時の私の心境です。

そしてしばらく後、昨年秋から年末にかけてカフェの前部分の取り壊し工事が始まりました。

あの30年前からずっと叶わぬ夢と思っていたカフェの前が開けた景色を目の当たりにする。

残念ながら30年の間に松林も成長し隙間から海を望むことは出来ませんがヤシと松林の間を気持ち良い風が吹き抜けていた。

ありがたい・・

回想

私の家から歩いて30m程の近所にあるオフクロの住んでいた実家。

毎日線香をあげに寄るんですが、閉店した「デイズギャラリー」も時々覗いてしまいます。

オフクロの座っていたデスクに腰掛けて洋書を何となくめくっていると、この店をオープンした頃の事が懐かしく思い返されます。

あの頃も遅い時間にこうして好きな洋書をめくっていたっけ・・

 

2000年に千倉に出来た小型集合店舗「エストプラザ」のテナントから「デイズギャラリー」はスタートしました。

その頃まだ理想主義者だった私は、個性的な小さなお店やギャラリーが点在したら海辺の素敵な町に変わるかも知れないなんて夢想していました。

自分のやれる事で何か形に出来る形態の店舗と言うことでアンティークとアーツ&クラフツ「デイズギャラリー」を開店しましたが6年後に実家の一角を改装してそこに移ります。

その方が歳とってきたオフクロが家事や経理をしながら店番出来るってのがありましたから。

古民家ですがイギリスのステンドグラスのドアを付けサビサビのラーレーの自転車を立て掛けた。

古い物をいろいろ扱って来ると目が肥えるというか、沼にハマるというか必然的に古美術に向かいますね。

ただ和洋折衷が好きなのでポップな物も混在していましたが。

ロシアイコンや羊皮紙のグレゴリオ聖歌楽譜とか宗教美術的な物にも触れました。
アートディレクターの故 渡邊かをる氏に倣い信楽の大壺にステッキを入れてましたね。
最初から好きだった真空管ラジオ。
扇風機、タイプライター、デスクスタンド・・22年もの間ずいぶんこのお店で楽しませてもらいました・・感謝

来週はオフクロの四十九日の法要です。

サヨナラの知らせ

心不全でおふくろが病院に救急で入院したのが12月10日、その後ちょっと落ち着いたのですが21日のお昼過ぎ帰らぬ人となりました。91歳でした。

不思議なのですが21日の朝6時30分にセットもしてないのにスマホのアラームが鳴って隣の部屋に寝ていたカミさんも目を覚まし「変だね」などと言っていた6時間後にお袋が旅立ったんです。

「あたしは今日サヨナラするからね」って私に知らせて来たとしか思えませんでした。

毎朝、自転車でカフェまで来て店内や建物周りの掃除を長年してくれたおふくろ。新聞を読みながらコーヒーを飲み、家に帰り店の経理事務をしながらデイズギャラリーの店番をしてくれていました。ホント感謝しかありません・・

年末に近親者でおふくろを送りました。

3人の子供が近くに暮らし、孫10人、ひ孫9人に恵まれ幸せな人生を過ごした人でした。

 

新年を迎え私はとても穏やかな心境で居ます。

これもおふくろからのプレゼントかなって思っています。

生前ご厚情を賜った皆様、この場を借りまして御礼申し上げます。
ありがとうございました。

デイズギャラリーからお知らせ

私が40代の時に趣味が高じて始めた古道具と器の小さなお店「DAYS GALLERY」

南房総の片隅でかれこれ20年以上続けて来れたことは、ひとえに贔屓にして頂いた方々のお陰と感謝に耐えません。

長年、店番をしてくれていたお袋が91歳を超えて最近足腰が弱って来てしまいました。

残念ですが、次の展開が決まるまでお店を休ませていただく事となりました。

時々バイクで横浜からカフェに来て下さる心優しきカメラマンの方が撮ってくれたDAYS GALLERYの店番をするお袋の写真です。素敵な写真ありがとうございます。

私の人生を豊かにしてくれた古い物達との出会い。

また何か違う形で再開出来たなら幸せですね。

板橋日和

月に一回くらい板橋のカミさんの実家に行きます。

私には子供が4人おりますが、一番下の三女が実家に居候させてもらっているので顔を見に行く訳です。

 

実家のある辺りも古い家がみんな今風の住宅に建て代わり、この実家が時代に取り残されたかのような印象を受けますが、陰翳礼讃派の私には古い和の佇まいが逆にしっくり来るのです。

カミさんの親父さんが庭師だったのであちこちにその名残が。

勿論、あちこち痛んで来ているのですがカミさんもピカピカして便利な今風の家に立て替わったのを想像すると今のままでいいかなと言います。

 

実家に来るとカミさんはいつも庭の草を抜いています。

私も嫌いじゃないので午前中は掃除機をかけたり布団を干したりします。

午後からは車で10分くらいの所にある「高倉町珈琲」に行き好物のナポリタンやフレンチトーストを頂きます。最近はここのナポリタンにハマっているんです。ソファー席がゆったりしているのと店内にいつもビートルズが流れているのも気に入っている理由です。

それから「板橋サティ」で食材や本なんかを見て夜は三女と一緒に近所で外食します。

せっかくの休日に海に行けないんですが、板橋の実家で過ごす休日も私には好きな時間の一つなのです。

笑顔がサイコーな俳優の家

稀代の才人・伊丹十三氏のエッセーにアメリカ人の笑顔について書かれた物がある。

彼らは笑う時「ヒー・フラッシュド・ヒズ・ティース」の如く歯をきらめかせる。ニコッでは無くニカッと。

そして自分の最高の笑顔を鏡の前で日夜訓練しているに違いないと。

 

LAに住む俳優のウォルトン・ゴギンズのサイコーの笑顔を見ていたらそのエッセーの事を思い出した。

Webで見つけたんですが、彼の住む家がまたカッコ良かったのでご紹介。

ガーデンパーティー用にカクテル用のレモンやオレンジを庭で採って絞るのである。
サイコーの笑顔とはこの事。
キッチンにはメタリックなエスプレッソマシンが。
憎らしいほど帽子がお似合いです。
今、アメリカでは皆んなレコードを聴いている。

 

カメラマンのマーティン・ロフの写真もクールです!
こんな落ち着いたガーデンパーティーとかしたいものです。タランティーノとかも来るんでしょうね!
とにかくカッコいいウォルトンさん。私も今日から鏡の前で笑顔を訓練せねば・・

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