大願成就

一週間前の10月22日、無事初孫が生まれました。

予定日より10日遅れで3900グラムと大きかった為かなりの難産でしたが長女、赤ちゃんとも無事で何よりでした。

男の子の名は「陽向(ひなた)」と言います。

もちろん事前練習の成果を遺憾なく発揮し、毎日抱っこしたり、あやしたりして楽しませてもらっていますが、私は赤ちゃんが部屋に居る気配がとても気に入っています。

あくびや手足をバタバタさせている気配、何とも言えません!

笠 智衆に憧れるほどジジイ願望のあった私は、晴れて正真正銘のジジイになれました。

確かに孫は異次元の可愛さです。おかげで超破顔の毎日です。
確かに孫は異次元の可愛さです。おかげで超破顔の毎日です。

50を過ぎたら

いつも気にかけて頂いている大先輩から貰った一冊の本がある。

「老子」新訳。老子と言えば加島祥造さん。

以前にも加島さんの本は読んだことがあったが、この新訳の自由詩は加島さんの老子完成形だと感じる。

この本を開いている刹那、私は軽く、自由な気持ちになれる。目に見えない社会の呪縛や不安感から解放されたように。

この「老子」新訳をめくっていると「シンプルに君らしく自然体で生きればいいのだよ」と私の背中をそっと押してくれるのである。

迷えるオーバー50に。

あまり若くして老子に接近すると、老化を早めるのでご注意下さい(笑) しかし老子や孔子など偉大な思想家を生んだあの国は一体どうなってしまったのか?サザンの「ピースとハイライト」の歌詞に共感する。
あまり若くして老子に接近すると、老化を早めるのでご注意下さい(笑)
しかし老子や孔子など偉大な思想家を生んだあの国は一体どうなってしまったのか?サザンの「ピースとハイライト」の歌詞に共感する。

(仮)孫 !?

あと数日で初孫が誕生する予定です。

ですから私は、この(仮)孫を使い日々あやす練習に余念がありません(笑)

栄養満点の母乳をもらっていると、このように手足がプクプクと張ってきますよね!

ただ、この(仮)孫が生まれたのは1950~60年代と私とタメか、もしくは年上の可能性もあります。

ちょっと複雑です。

ミシュランのキャラクター「ビバンダム」。この大きなタイプはガレージが似合う。BPのホーローサインとかと一緒に置いたり。
ミシュランのキャラクター「ビバンダム」。この大きなタイプはガレージが似合う。BPのホーローサインとかと一緒に置いたり。

GIFT

いつもセンスの良さに感心してしまうSAYURIさんが、今年自宅の一角にセレクトショップをオープンした。

お店の名前は「kilnyard」。テーマは(小さくて上質な日々のための道具)で、SAYURIさんが選んだりオーダーしたアクセサリー、服、小物そして陶芸家のご主人に焼いてもらった器などが並んでいます。

私も先日プレゼントを探しにキルンヤードにお邪魔した。自宅の庭に面した明るい店内には狭いながらも「大人の女性が選んだカワイイモノ」がセンス良くディスプレイされていた。

私はフラガールが刺繍されたノ.ノ.のハンカチといい香りのサシェを購入。

営業日は土、日、月との事ですが、不定休もあるそうです。(kilnyard.exblog.jpで確認を)
営業日は土、日、月との事ですが、不定休もあるそうです。(kilnyard.exblog.jpで確認を)

スタンダーズ

もう少し若い頃、キース・ジャレットのトリオ、「STANDARDS」にハマッていました。

このトリオでは沢山のアルバムを出していますが、私は初期のこの3枚が好きです。

このSTANDARDSを組むようになってからもキースはソロアルバムを何枚か出していますが、リリカルなソロより私の好みはやはりトリオです。

この3枚の中で、どれか1枚お薦めするなら左上のライブ版かな。全曲良いです!

2枚目にお薦めするとすれば、その下の青いVol.2。特に3曲めの「IN LOVE IN VAIN」と6曲めの「I FALL IN LOVE TOO EASILY」は大好きな演奏です。長年聴いていますが全く飽きません。

聴き過ぎてジャケットが色あせてしまった茶色のVol.1は私が一番最初に買ったCDです。「GOD BLESS THE CHILD」は衝撃でした。

ただ、どのアルバムもそうですがキースの唸り声にも似たスキャット(?)が時折聞こえてきます。私は嫌いではありませんが、気になる方がいたら悪しからず。

まさにMy Standardsと呼ぶに相応しい3枚です。
まさにMy Standardsと呼ぶに相応しい3枚です。

もうじき・・

昨年、結婚した長女が出産のため帰ってきている。

思えば長女と次女はとても小さく生まれてきた。7ヶ月での早産、おまけに双子(二卵性)だったので彼女たちの体重は900g程しかなかった。

カミさんは板橋の実家から都立大塚病院のNICUに母乳を搾って届ける日々を送っていた。その間の一年近く私は家族と離れ、週末東京に通うという生活だった。

その母乳と先生方、看護師さん、スタッフの皆さんのお陰で彼女の今がある。人は生かされているのだった。

長女のお腹を見ていると、その頃の事を思い出し感慨無量になる。

手の平に乗るくらい小さかった長女が今、新たな生命を宿しているなんて・・・

しかしリスペクトすべきはカミさんで、三回の出産で帝王切開が三回ですから・・ 月日は巡り、来月にはジジイとババアになる予定です。
しかしリスペクトすべきはカミさんで、三回の出産で帝王切開が三回ですから・・
月日は巡り、来月にはジジイとババアになる予定です。

青から白

17年振りに車が変わった。

「コミさん、車の色塗り替えたんですね!」と言われますが、違います!同じ車種ですが別の車です。

でも無理もありません、それだけ長ーく乗ってましたから。

結局、このワンボックスが自分の生活に一番合っているのかも知れない。なぜならロングボードがスッポリ収まり、冬場は車高があるので中で着替えが出来、それに大きめのアンティークの家具の運搬にも使えるし。

ステータスもカッコよさも無く経済性に秀でている訳でもない言わば「名も無き車」。再び、これから長ーく使い込んでいきます。

車幅が165cmと狭く(自宅のある通りが狭いので)、リアが観音開きでちょいレトロな雰囲気が「名も無き車」をチョイスする理由。18年前の車にしてはミントコンディションだ。
車幅が165cmと狭く(自宅のある通りが狭いので)、リアが観音開きでちょいレトロな雰囲気が「名も無き車」をチョイスする理由。18年前の車にしてはミントコンディションだ。
天井はウッドが張られ、後部スペースはリアシートとフラットになるよう木の棚がセットされていた。車中泊でキャンプやサーフトリップに出かけたくなってしまう。
天井はウッドが張られ、後部スペースはリアシートとフラットになるよう木の棚がセットされていた。車中泊でキャンプやサーフトリップに出かけたくなってしまう。

この夏回想

今年の夏、ホームポイントの千倉では一回も波乗りが出来なかった。

波乗りを始めてから37年、過去こんな夏は無かったはず!

地形が悪いまま、ひと夏過ぎてしまった。(岸まで深くなっているため波が崩れない状態)

毎年、海水浴場との境にあるブイに砂が着く。そこでブレイクするレギュラーの波が好きだったのだが・・

もちろん人混みを避け、他のポイントでやりましたが・・・これも自然が相手故の宿命だ。

ところで、この写真はブルース・ウェーバーが撮ったモントークでのワンショット。

サーファーはハービー・フレッチャー。寄り添うレトリーバーはブルースの愛犬だろうか?

遠くにブルースのサマーハウスが見える。

我が家にある数少ないサーフィンの写真だ。

なぜか気に入っている一枚・・

サーファー的視点の写真より、どこかエトランゼの眼差しで撮った写真が好きだ。
サーファー的視点の写真より、どこかエトランゼの眼差しで撮った写真が好きだ。

香煙家

休日の朝、部屋を掃除した後「伽羅」の線香を点す。

清浄な芳香が部屋に漂い心身が浄化される感覚だ。

香木は高価で私には手が出ないが、ある程度の線香でも充分楽しめるのではないか。

線香以外にも私の部屋は、葉巻の煙、蚊取り線香の煙とまさに「煙の間」のようだ。

葉巻も伽羅の線香も煙になって消えてしまう・・・ちょっとした贅沢です。
葉巻も伽羅の線香も煙になって消えてしまう・・・ちょっとした贅沢です。
ちゃんと部屋にはサインプレートもあります?
ちゃんと部屋にはサインプレートもあります?

遅い夏休み

東京で二日間、遅い夏休みを過ごしました。

まずは一周年を迎えた西池袋のカジュアルフレンチ「シュバル デュ ヒョータン」でランチを。夏野菜のテリーヌの美しく美味しかった事!川副夫妻のセンスと努力に刺激を受けました。

夕方にはジブリの「風立ちぬ」を観た。今回の映画は大人向けでテーマが何層にも絡み合っていた。純粋故の残酷さ、戦争や震災といったカタストロフィに飲み込まれていく人の運命、夢を実現することと失うことのバランスシート。

もう一つ私にはジブリの映画でいつも感動する要因があって、懐かしい日本の田舎の風景や町並み、暮らしぶりといった背景の描写が実に丁寧で心に染みることだ。

翌日は丸の内の「KITTE」へ。目的は以前ブログで書いた「インターメディアテク」だ。東大所蔵の膨大な骨格標本や剥製、宇宙資料などが2~3Fの広いフロアにアーティスティックに展示されている。まるで「我々はどこから来てどこへ行くのか」をテーマにしたラビリンスのように。

これ無料でイインデスカ?まあ海外には無料のミュージアムが多いですが・・

その後KITTEで昼食をし丸ビル、新丸ビルとはしご。充実した二日を過ごせた遅い夏休みだった。

今回もヒョータンの美味しい料理に泡から白ワイン、と昼間から贅沢なひと時を味わいました。
今回もヒョータンの美味しい料理に泡から白ワイン、と昼間から贅沢なひと時を味わいました。
KITTEの飲食店は地方からの出店が多く、コストパフォーマンスの高いお店が多いようだ。
KITTEの飲食店は地方からの出店が多く、コストパフォーマンスの高いお店が多いようだ。

隣のサマーピンク

今年のお盆は暑く長く忙しかった。

やっと休日が訪れ、バテた体に珈琲とシガーの煙を補給しつつボーっと庭を眺める。

竹垣越しに百日紅の鮮やかな花が風に揺れている。

我が家のサマーピンクよりも赤味が強く濃いピンク、プラムシャーベットのようなピンク色だ。

百日紅は落葉したら枝を短く切っておかないと次の年の花のつきが悪い。

去年それをサボったせいで我が家の花の咲き具合が余り良くない。

この夏はそれを補うように成長した隣家のサマーピンクが私の目を楽しませてくれている。

(注)サマーピンクとはサルスベリの私的名称

ルベーン・ゴンサレスの「INDESTRUCTIBLE」を聴きながら「閑適」な時間を楽しむ。
ルベーン・ゴンサレスの「INDESTRUCTIBLE」を聴きながら「閑適」な時間を楽しむ。

お盆

親父の新盆と一回忌の法要があった。

法要に関する解釈は宗派によって色々あるが、只、読経を聞き、線香を上げ、故人を偲んでいると私は先祖があって生まれて来たのだという感謝の念が沸く。それと普段なかなか兄弟、親戚が一同に集う機会の無い日常の中で、故人が取り持つ再親交の機会だという気がする。

これも故人が死して「仁」を成すということなのか。

ともかく順番通りにきていることが何よりである。

親父もお盆で帰ってきて好きだった庭を眺めた事だろう。
親父もお盆で帰ってきて好きだった庭を眺めた事だろう。

黒い本棚

自宅を建て早30年になろうとしている。

リビングのフローリングもあちこちギシギシ言っているし、外壁も前回塗装してから15年は経っているのでそろそろという感じで頭が痛い。

今度リフォームするなら是非作りたいのが黒い本棚だ。

いえいえ床暖房やオール電化じゃありません!黒い本棚を作りたいのです。

そんな理想にピッタリな本棚がエルデコ8月号にありました。デンマークのカントリーホテルです。

半ツヤのブラックで塗られ厚手の材木で構成された本棚は私の理想とするところ。

いつの間にか増えてしまったインテリアやアートの洋書をこんなラスティックで渋い本棚に納め、それらを鑑賞しながら酒を飲んでみたい(笑)

家もそうだが長年乗っている青いワンボックスがとうとうダメそうです。サンドカフェと共に歩んできた車が・・しかし18年て、良く乗ったよな!
家もそうだが長年乗っている青いワンボックスがとうとうダメそうです。サンドカフェと共に歩んできた車が・・しかし18年て、良く乗ったよな!

 

JJ

You Tubeでサーフィンの動画を見ていたら聞き覚えのある歌が流れてきた。

枯れた声、どこかブルージーでレイドバック感がプンプン漂っていた。

JJだった。いやJack Johnsonは私の体に染みらない、JJ Caleだ。

70年代にリリースされたアルバム「NATURALLY」からの曲だった。

しばらく忘れていたが久しぶりに「magnolla」や「crying eyes」「after midnight」「crazy mama」などを聴いた。

あの頃から海にいて、今も波間に漂っているオールドタイマー達よ、JJケイルやニール・ヤングを聴き続けていて欲しい。

今日知ったが、私がYou TubeでJJを聴いた7月26日、JJはあの世に旅立っていた。75歳で・・・導かれたようだ!
今日知ったが、私がYou TubeでJJを聴いた7月26日、JJはあの世に旅立っていた。75歳で・・・導かれたようだ!

夕泳

仕事も終わった夕暮れ時、私は珍しくビーチに立っていた。

四十代の頃は、店を閉めてから一ラウンドの波乗りを良くやった。もちろん波が良さそうな時を狙い朝一のサーフィンも。

五十を超えてからは仕事中疲れが出るので、休日以外のサーフィンはトンとやらなくなってしまった。
薄暗くなったビーチには泳いでいる者など誰も居ない。サーファーも皆上がってしまったようだ。

店から直接来たのでサーフボードは積んでいなかったが、その時は海に浸かれればそれで良かった。

体ひとつで波間に漂う。サーフボードが無い事がこんなにも心許ないものか。だが時折やってくる波に少年の頃の夏を想い出しボディサーフィンを幾度か試みた。

二十分ほど海に漂い岸に上がるとあたりはすっかり暗くなっていた。

今度は満月の時に泳ごうかな?

「夕泳や イノセントな夏を ひっそりと 」 砂男
「夕泳や イノセントな夏を ひっそりと 」 砂男

ページ冒頭へ戻る