師走雑感

若い頃は、歳をとってジジイになったら毎日穏やかな時間がゆっくり過ぎて行くんだろうなって漠然と思っていた。

来月で68歳になると言うのにアッという間の一週間、アッという間の一ヵ月を繰り返し、もう年の瀬を迎えてしまっている。

だが今年の師走は、いつに無く清々しい心持ちで過ごしている。

今年は27年間営業を続けてきた道の駅の支店を閉めた。

私にとってそれは今年の大きなミッションだったけれど、何とか完了することが出来た。

世の中全て取っ替えっこ、手放す事によって得るものもある。

一周回って原点に帰ったのだ。

30年前にスタートした「Sand CAFE&Deck Shoes」に・・

 

最近、珍しく雑誌を買った。

平凡社の別冊太陽「海や山、森のそばで小さな平屋に住む」

このタイトルにそそられた。

白磁作家の黒田泰蔵の東伊豆の家や八ヶ岳、三浦半島の素敵な家が載っている

ドイツの建築家のミース・ファン・デル・ローエも言っている。

「私達はそんなに多くの物を所有しなくても充分幸せになれる」のだと。

この歳になってそれを実感しています。

海や山、森のそばで小さな平屋に住むというタイトルに惹かれた私。

自然の懐でシンプルな生業を繰り返し老いて行くのも悪くない。

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