秋の夜長にフト思う。
知らず知らず時は流れ・・
いつしかサンドカフェに30年近い月日が流れていたと・・
振り返れば37歳の時に熱い思いだけで千倉にカフェをオープンした。
ジワジワ当時のことが脳裏に蘇って来る・・
カミさんに「飲食店はホントに大変だよ」って諭されたこと。
理想主義に走りがちな私を熟知している人の意見だった。
理想と現実のバランスをどう取るのか?この海辺の小さな町で・・
ただ私には根拠の無い確信のような物はあった。
「スタンダードなものは永く支持されると」
あれから30年。
小さな奇跡なのか、店はまだ続けさせて頂いている。
私の憧れるベネチアの「ハリーズ・バー」の本に書かれていた永きに渡り人々に支持されている小さな店の秘密。「シンプル」「クオリティ」「微笑み」を指標にこれからも店を続けて行ければ幸いです。
「微笑み」は広く解釈すれば「愛」だと思います。
「ようこそ!」と言うおもてなしの心では無いでしょうか。
それと、もう一つの「クオリティ」をいつも厨房で支え続けてくれているカミさんに最大の賛辞を贈らねばならない。
そんなことを思った秋の夜長。