ソール・ライター(Saul Leiter)という写真家を知ったのは数カ月前の事。
NHKの「日曜美術館」や新聞などでその写真を見てすぐに興味が湧いたのだった。
(新たなアートやアーティストに巡り会いたいとはいつも思っているが・・)
「帽子」と題された写真。
雪の中、一人の男が店の前のテントの下で帽子に手をやっているのをショーウィンドウの内側から写している。無数の水滴が凍っているのか型ガラス模様に見える。ウィンドウに描かれた剥げかけた文字がより写真を印象的にしている。
ソール・ライターの一連の写真を見ていると狙って撮っている感じがしない。
あらかじめ何かを計算してそこに居た訳では無さそうだ。
たまたまそこに居合わせてシャッターを押したという何気ない感じに私はシビレる。
ソール・ライターのように「何気ない日常にこそ美が宿る」というモチベーションこそ、これからの私の規範に出来たらと思う。