ある日、行ったことのないビーチに向かった。
しばらく砂浜を歩いて行くと大きな流木が横たわっていた。
その流木の脇に小さな白い頭蓋骨らしき物を見つけた。
片手に乗るほどの大きさだったが、何の動物のスカルか判らないままその日は砂浜に埋めて帰った。
数カ月後、再びそのビーチを訪れ砂からスカルを掘り出した。
後日、イノシシやカラスのスカルを持っている彫刻家の先輩にその子クジラの骨を見せた。
その先輩曰く「僕の究極のスカルはマウンテンゴリラなんだ!」と言った。
確かにそれこそ拝んで見たいスカルに違いなかった。