岸恵子さんの著書「孤独という道づれ」が産経新聞のインタビュー記事で紹介されていた。
若くして渡仏、映画監督と結婚し長くフランスに暮らした大女優も86歳ですと、信じられない若さです。
その秘訣は旺盛な好奇心でした。
「人生にはたびたび偶然や非日常が訪れる。ひどい道を歩かなければならなくなることもあるけれど、私はとにかく乗っかっちゃうんです」
「私、人にすごく気を使うんです。だから一人になるとほっとするし、いろんな意欲が湧く」と。
そして死生観も超然としている。
「人が死んだら家族がしばらくは顔とかを思い出してくれるんだろうけれど、そのうち吹く風に乗ってどこかに消えていくんですよ。人って忘れて行くんですよ。そして歴史はどんどんめぐる。ひとつの「生」は宇宙という遠大なものの中の小さな欠片で、その生が終わり、次の時代がくるんですから」
HOW TO的処世術ではなくWHY的人生哲学を持っている人って自分ときちんと向き合って来たんでしょうね。希林さん然り、下重暁子さんも・・孤独を味わえるとは成熟している証なのかも。
今の社会を覆っている同調圧力のようなものに迎合しない清々しさを感じます。