もう1年以上前になるだろうか、大阪の家具工房・TRUCKが20周年記念でレコード(CDも)を出した。
オーナーがセレクトした曲を集めたオムニバスなのだが、その中に10代の時に出会った忘れられない曲が2曲入っていた。
私が初めて聞き惚れた洋楽がプロコル・ハルムの「青い影」。(いや、モンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」だったか?)
小学校5〜6年生の夏休み。毎日のように遊んだ海水浴場のスピーカーからある日聞こえた「青い影」。そのイントロのオルガンのメロディに心惹かれた。
その数年後に曲名を知るのだが、今でもロック史に残る名曲だと思っている。
高校を卒業し東京の大学に行く事になった。
憧れの一人暮らしにワクワクした反面、狭いアパートには孤独感も同居していた。
そんな一年生の寂しい夜はいつもFMを聴いていた。
好きな番組のラストに流れていたのがオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」だった。
これまた癒やされた忘れ得ぬ一曲。
このLPにはブルースやロック、ジャズといったジャンルの垣根は無い。
20周年という節目に自分の好きな曲だけを集めたLPを作ってしまう情熱に感嘆した。
私はといえばサンドカフェが今年25周年を迎えた。
やはり単に通りすぎる事が出来ない節目である。
さすがにLPを作ることは出来ないが長年のご支援に感謝を込め、ささやかな記念の品を準備せねばならないと思っている。