九州小旅行〜唐津

私が唐津に来たかったのは陶芸家「中里 隆(隆太窯)」の作品に触れたかったから。

そして「虹の松原」を見たかったからである。

 

また唐津は伝説のフリーダイバー「ジャック・マイヨール」が少年時代に初めてイルカと出会った思い出の場所でもある。

晩年、南房総を頻繁に訪れるほどジャックが親日家になった原点はここ唐津なのだった。

天気予報では2日間とも曇り・雨だったが翌朝目覚めたら幸運にも快晴。晴れ男の面目躍如?
黒松林が4km以上続く「虹の松原」を展望。私は松林に強く惹かれる。
虹の松原を走る。那須の赤松林と唐津の黒松林は甲乙付け難い。あと三保の松原に行ってみたい。
広い敷地に小川が流れせせらぎが聞こえていた「隆太窯」。作業場、登り窯、ギャラリー、住居などが点在する。
親切なスタッフの方が案内してくれたギャラリーには隆氏、息子の太亀氏の作品が展示されている。アメリカ・コロラドにも窯を持つ隆氏は唐津とコロラドを行ったり来たりしながら精力的に作陶を続けていた。
氏が店舗のプロデュースをしたざる豆腐で知られる「川島豆腐店」で豆腐料理をいただく。陶器は全て隆太窯。奥の鳥の絵は友人の黒田征太郎氏が描いたと聞いた。手前、ざる豆腐の乗る白木のカウンターが清々しいお店だ。
料理を盛ってこその器だと言う隆氏。氏の交友関係の広さであろうか、豆腐料理のコースの締めに出てきた漆器は角偉三郎氏(故人)の合鹿椀。この九州小旅行を最高の器と料理で締めくくれた。

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