終活の行方

私は自分の未来に向けてきちんと計画を立てて生きるタイプではなく、その時々にやりたいと思った気持ちを尊重して生きてきた。

60歳を過ぎ「逝き方」を意識する年代となってもそれはあまり変わらない気がします。

 

少し前、飛行機の中で読もうと思い坂本龍一氏が表紙の雑誌「AERA」を何となく買いました。特集は「不安にならない逝き方」でした。

その中で芥川賞作家で僧侶の玄侑宗久氏の寄稿が胸に残りました。

現代に生きる人は先の事を決め過ぎである。細々と計画を立てわからない未来までも想定内に収めようとする傾向にある。地域や家族の感覚が薄れ「死」が個人化してきている。わからないまま進むことも豊かな生き方であろう。など・・

 

子だくさんで、近所にお墓がある私は特に終活はしないと思うが、先日も親しい友とどちらかが先に逝ってしまったら友人代表として弔辞を述べようという話を酒を飲みながらしたばかりだ・・

以前、北野武が「生きることと同じくらい死を考えないとバランスが悪い」と何かで話していた・・

ページ冒頭へ戻る