サンドカフェの壁にはモノクロームの写真が数多く掛かっているが、その中に一枚の楽譜がある。
お客様にもたまに尋ねられる「SAND CAFE」という楽譜は、店をオープンして間もない頃「KさんとHIROさん」のライブで前奏曲的に演奏したHIROさんの曲で、バド・パウエルの「クレオパトラの夢」に曲調が似ていたと記憶している。
HIROさんは関西でギター(シェクター)を作っていた職人で鴨川に帰ってきてKさんとデュオを組んでいた。
Kさんはサンドカフェの恩人で過去にもこのブログで書いている。(2010.10.2 &2011.8.24)
その時は確かジョー・コッカーの「You are so beautiful」やジェイムス・テイラーの「Fire and Rain」なんかを演ってくれた。
Kさんが歌う前「Fire and Rain」は、人生には良い時もあれば涙の雨が降る辛い時もある、そんな曲ですと紹介したのを覚えている。
ライブの締めはKさんお得意の「君の友だち」だったっけ。
その後アンラッキーな人生を歩んでしまった二人だが、この楽譜はあれからずっとカフェの壁に掛かったままだ。