誰にでも自分にとってのゼータク品があると思う。
私にとってゼータク品とは煙になって消えてしまう物、すなわちシガーである。
高価な車や時計、靴、などに憧れた時代が無かった訳ではない。かつて車だったらロンドンタクシーが理想の車だった。
今、物欲は萎える方向に向かい、休日に楽しむシガーがあれば良い。
午前に珈琲を飲みながら半分、夕方酒を飲みながら残りの半分を味わっていると何ともリラックスしたゼータクな時間を過ごせる。
そのシガーを保管するのがヒュミドールという保湿箱である。
精製水を湿らせたスポンジなどをこの木箱に入れシガーを保管する。乾燥するとパサパサになりシガーが台無しになってしまうからだ。
以前、このLVのヒュミドールをメンズのヘアサロンでレジ代わりにキャッシャーとして使っているのを雑誌で目にした事があり、粋なことをすると感心した覚えがある。