関野ブルー

今日、私の家に一枚の青い絵がやって来た。

館山の画家、関野研一氏の描いた「La Mer」(6号)と題された油絵だ。3色に抽象化された海に小さく帆船が浮かんでいる。

関野氏の絵との出会いは10年ほど前、市内のホテルのギャラリーだった。青を基調にした南房総の海の風景画が数点展示されていた(墨絵も数点あった)。私は関野氏の青い絵に惹かれたが、その時はご縁が出来なかった。

月日は流れ、私は関野氏のアトリエを訪ねる機会を得た。そして今、念願の青い絵が家に置かれている。

この絵を自室で眺めていたら昔パリで活躍した二人の画家を思い浮かべていた。独特の美しい青で知られるイヴ・クライン、もう一人は自然の中に抽象を描いた画家の木村忠太。
作風は違えど、長くパリやモロッコに行き来されていた関野氏と不思議に重なり合う。

帰りに関野氏の好きだというジプシースウィングジャズの「ROMANE」のCDを頂いた。今夜はそのCDを聴きながら青に浸ろう。

最近惹かれている古い藍染の古布や刺し子。そのジャパンブルーの布の上に「関野ブルー」を・・・やっぱりブルーフリークなのかな?
最近惹かれている古い藍染の古布や刺し子。そのジャパンブルーの布の上に「関野ブルー」を・・・やっぱりブルーフリークなのかな?

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