日本酒の蔵元などで甘口、辛口の他に「旨口」という言葉があるが、千倉館で三彦と飲んだ酒は正に旨口だった。
新潟の信彦が持ってきてくれた「亀の翁」は地元の信彦でも中々手に入らないらしい。何でも「亀の尾」という幻の米を三年がかりで復活させて醸造した酒で、その物語が「夏子の酒」という連続ドラマになったとの事。
四人なので一人一合だったが信彦が苦心して手に入れ、仲間のために持参してくれた気持ちが嬉しい。
無理を言って炉辺に持ち込ませてもらい、他のお客に見られないように密かに飲んだのでよけいに旨く感じたのは私だけか?(笑)