年長の紳士からバッハのCDを数枚頂いた。
すべてROSALYN TURECK(ロザリン・テュレック)というアメリカの女性ピアニストの物だった。
私はどんなジャンルの音楽を聴く時にも「自分の体に染み込んでくるかどうか」が決め手となる。
R・テュレックの演奏するバッハは、ゆったりと温かく、そっと包み込まれるような優しさが漂っていた。
女性特有の慈愛というのだろうか? 彼女のピアノは何とも自然に私の中に染みて来た。
後で聞いたことだが、名盤「ゴールドベルグ変奏曲」をG・グールドが弾くときR・テュレックをリスペクトしていたという。
私にテュレックを教えてくれたその方は、彼女に恋したと言うほどにロマンチックなディレッタントだった。
私が気に入っているmello tone(USA)のトイピアノはDAYS GALLERYに置いてある。