和室礼賛

洋間を子供部屋として明け渡し、私の居場所が和室になってから随分と経つ。

和洋折衷派ゆえ六畳という狭い空間に、少しづつ揃えた気に入りの机、椅子、ソファ、和箪笥、医療棚などが置いてあるが、窮屈さをあまり感じないのは庭に面しているからだろう。

襖と障子の一部に古い建具の板戸や格子戸を使い古民家的雰囲気を出している。これが以外にイームズやコルビュジェの椅子とミスマッチする。また少し暗い感じになるがその方が私好みだ。若い頃と違って部屋の隅々まで太陽光線で満たしたくは無い。

歳をとったせいなのか、段々と陰影礼賛者になって行く私だ。

障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
障子や格子戸を通過して入る光のやわらかさが好き。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。
コーヒーを愛用の革の座布団に座り味わう。庭を眺める目線も変えて。

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