ヘミングウェイは61歳で亡くなる前年まで約20年の長きに渡りキューバを愛し、暮らした。海を舞台とした名作「老人と海」や「海流の中の島々」などはキューバ時代に書かれた。
私には、サンドカフェのイメージの原点でもある「老人と海」が生まれた場所を訪れたいという長年の渇望があった。それは作家が暮らした家「フィンカ・ビヒア(眺望楼)」でその暮らしぶりに触れること、舞台となった漁村(コヒマル)の光景を体験することであった。
そして、今回その望みがかなった。
私の旅のモチベーションは「憧れの検証」が多くを占める。(つづく)