ある夜のこと、カミさんが意外な言葉を振ってきた。
「キューバに行くってどお?」と彼女。
思わず「行けるなら死んでもイイ!」と返した私。
このカミさんの意外性が好きだ。かなりいい所を突いてくる。
彼女の気が変わらない内に迅速に事を運ばなくては、と思った(笑)
古い「BRUTUS」でキューバ特集があったな、と思い出し探したら奇蹟的に見つかった。
25年前の1986年の12月号。キューバと言う国もコイーバの葉巻も未だ遥か遠くの存在だった。
作家の北方謙三氏と写真家の長濱治氏はヘミングウェイとゲバラの足跡を辿り、当時キューバの政府高官しか手に入らないとされた「コイーバ」を味わうに至った。モヒートを飲りながら……今、読み返しても面白い。