Kさんを偲んで

いろいろ世話になったKさんが旅立って来月で早一年が経つ。ブルースが大好きだったKさんを偲ぶライブが鴨川のブルース&ジャズ「風雲(かぜくも)」であった。

出演はK.S.Dブルースバンド、スペシャルゲストはKさんが慕っていたブルースハープの第一人者・妹尾隆一郎氏。「風雲」は、その狭い店内ゆえミュージシャンとお客との濃密な空気感が堪能できる店としてつとに有名である。

妹尾氏はコードが変わる度に腰に巻いた革のハープホルダーからハープを抜き取り、大阪弁で曲紹介をしながら私の目の前50cmで次々素晴らしい演奏を繰り広げた。そんな最中、ハイボールのピッチも最高潮。最後はカミサンにキツークたしなめられた。

このライブでちょっと不思議な出来事が。

はじめに店主が挨拶でKさんとの思い出を話し始めた時、いきなり天井の照明がパチパチッと点滅した。誰かが「Kが来てるよ」と言った。それと前列の真ん中の椅子が一つだけ空いているのに誰も座らない。立ち見の客も何人もいたのに最後まで空いたままだった。

誰とも無く分っていたのだ。Kさんの席だって。でもKさんきっと喜んでくれたよね。

アンコールはKさんが好きだった「Sweet Home Chicago」ならぬ「Sweet Home 鴨川」だった。
アンコールはKさんが好きだった「Sweet Home Chicago」ならぬ「Sweet Home 鴨川」だった。

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