物産の便り

今年もあと1ヶ月あまりとなってしまったが、この時期の楽しみがひとつある。それは物産のトレードだ。

私の大学時代の数少ない友人が山梨と群馬と新潟に居る。まったく偶然なのだが3人とも名前に「彦」がつく。敏彦、直彦、信彦の3彦だ。

私を入れて4人でそれぞれの郷土の物産品を20年くらい前から他の3人に送り合っている。山梨の敏彦は甲州ワイン、群馬の直彦はりんごやラスク、新潟の信彦は日本酒や自作の新巻鮭という具合に。

私は妹夫婦が海産物屋をやっているので「クジラのたれ」や金目鯛の干物などを組み合わせて送ったりしている。

もうずっと会っていない仲間だが、それぞれの郷土の物産がこの時期に届くと何も怖い物が無かった若い時を昨日のことのように想い出す。

新潟の信彦から日本酒が届いた。しかも私好みの〆張鶴の純米だ。さっそく気に入りの酒器で一献傾ける。浅井純介氏の粉引片口にたっぷり注ぎ、やはり千倉の大場 匠氏の金彩ぐい呑みを根来隅切盆に乗せて。
新潟の信彦から日本酒が届いた。しかも私好みの〆張鶴の純米だ。さっそく気に入りの酒器で一献傾ける。浅井純介氏の粉引片口にたっぷり注ぎ、やはり千倉の大場 匠氏の金彩ぐい呑みを根来隅切盆に乗せて。

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