いいアルバムを聞いた後、いい映画を見た後などはちょっとした小旅行をしたような気分になる。
最近、何となく買った2枚のCD。シャーデーの「SOUDIER OF LOVE」とビル・エバンスの「I Will Say Goodbye」はそんなアルバムだ。
ミュージシャン、シンガー、などいろいろ呼び名はあるがアーティストと言う呼び方がシャーデーには似合う。常に美を感じさせるところが。
10年ぶりのこのアルバムは現代の時間の概念に逆行するかのように重くゆっくりと進行し、全体に荘厳とした雰囲気が漂っている。アルバムジャケットだが、黒く重い雲に覆われた今と言う時代にかすかに薄日が射し込んでいる。その薄日はシャーデーの歌う愛なのか。そんなイメージ。
ビル・エバンスは一番好きなピアニストの一人で、持ってるアルバムも一番多いはず。全部いいけど「Sea Scape」と言う曲が特に好き。でも買おうと思った動機は「I Will Say Goodbye」ってタイトルに惹かれたから。インナセンチメンタルムード。