ツヤ消し願望

13年前に中古でこの車を買った。以来、毎週の波乗りはもちろんアンティーク家具の配達、子供達の引越しと酷使してきた。しかも鳥のフンが落とされた時以外は洗車せず、冬場は塩水を滴らせたままウェットを中で着替えている。

この車の理想は全身をツヤ消しにしてボンネットをごま塩サビで覆い尽くすいうことだった。

再塗装のケースを除き、ツヤ消し塗装の車というものが無い。町ですれ違う車は皆きれいに洗車され私の理想とする「キタナカッコイイ車」にはまずすれ違うことは無い。

理想のキタナ塗装にますます磨きをかけようと思っていた矢先、銀行の駐車場で運転席側のドアにおじいさんの車が突っ込んで来た。板金修理は無理だったので新しいドアに取り替えたらなんかパッチワークみたいになってしまった。

しかし、これからも20年選手めざしてサビ、ツヤ消しに精進していきたい。

横からみると、どことなくナポレオンフィッシュに似ている気がする。
横からみると、どことなくナポレオンフィッシュに似ている気がする。

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