ニュージーランドにて(10)

今回のNZトリップはカミさんとの結婚25周年だったこともあり、大変思い出深い旅となった。

NZのおおらかな自然と人たちによって心底リラックスできたことは何よりだった。

お世話になった、しーまるファミリーに感謝します。

私はすっかりNZの自然、とくに海岸の植生に魅せられてしまった。
私はすっかりNZの自然、とくに海岸の植生に魅せられてしまった。

ニュージーランドにて(9)Raglan

エコ・リトリートというフレーズに誘われ予約したラグランの宿「Solscape」は、湾を見下ろす高台の上にあった。緑豊かな広い敷地にはバックパッカーのためのキャンプサイト、ティピー、貨車をロッジとして再利用した物、一棟ずつが違うコンセプトで建てられた省エネのコテージなどが適度な間隔で配置されていた。

若いバックパッカーも家族連れのキャンパーも長期滞在のサーファーも我々のような外国人の旅行者もこのヴィレッジの住人のように過ごせる自由な雰囲気と次第に浄化されていくような空気感が漂っている。

またボランティアとしてここの農場やコテージの建築を手伝いながら滞在できるシステムもあり長くラグランでサーフィンするのにはよさそうだ。

Solscape;simplistic to luxurious eco accommodation. Space for raising awareness, rest and rejuvenation.

私たちが滞在したsummer house studioというキッチンとバス付きのコテージ。ワンルームが開放的で居心地が良い。
私たちが滞在したsummer house studioというキッチンとバス付きのコテージ。ワンルームが開放的で居心地が良い。
調理用の蒔き窯を囲むように貨車のロッジ群がある。ゴミもかなり細かく分別して捨てるようになっており、生ゴミのコンポストも設置されている。
調理用の蒔き窯を囲むように貨車のロッジ群がある。ゴミもかなり細かく分別して捨てるようになっており、生ゴミのコンポストも設置されている。
こんな土の小屋もあったり、オブジェなども点在していて面白い。 南房総にもSolscapeのような施設はフィットしそうだ。
こんな土の小屋もあったり、オブジェなども点在していて面白い。
南房総にもSolscapeのような施設はフィットしそうだ。

ニュージーランドにて(8)Raglan

ラグランには3ヶ所のサーフブレイクがある。マニュベイとホエールベイそしてインジケーターで、全てレフトのマシンブレイク。

一般的に知られているラグランのブレイクというのは写真のマニュベイのことだろう。初日は曇天でオンショア気味だったが、たまに来るセットは頭オーバー、二日目は快晴でセットは肩~頭くらいだった。その位のサイズだとあまり掘れないのでロング向きであった。よく雑誌で見るロングウォールが湾の奥まで延々続く波というのは多分ダブルオーバー以上からではないかと思う。

とにかくきれいに割れる波だが、テイクオフの場所が奥の方に限られる為なかなかチャンスが回って来ない。私はやや手前にポジションを置きミドルサイズの波に絞っていたが、一本乗ると距離が長いため帰ってくるのがしんどい。カミさんは波を待つ位置が定まらず苦戦していた。

ここではボーイズと女子のショートボードのレベルが高く驚いた。後で聞いたことだが、近くにサーフアカデミーがあり、どうやらそこの生徒らしい。

来る前はもっとワイルドな場所にあるポイントかと思っていたが、きちんと駐車場やシャワーが整備されており快適なところであった。

こういったクラッシックなポイントにやってくると、なんとも言えない感慨が湧く。ここには有名なポイントにありがちなギスギスした雰囲気やローカルのプレッシャーのようなものは感じられなかった。この波にフロントサイドで乗れたら最高だろう。
こういったクラッシックなポイントにやってくると、なんとも言えない感慨が湧く。ここには有名なポイントにありがちなギスギスした雰囲気やローカルのプレッシャーのようなものは感じられなかった。この波にフロントサイドで乗れたら最高だろう。
このベアーサーフショップでフォームの板を借りた。オーナーは有名なシェーパー、奥さんは関西出身の気さくな女性だった。
このベアーサーフショップでフォームの板を借りた。オーナーは有名なシェーパー、奥さんは関西出身の気さくな女性だった。

ニュージーランドにて(7)Raglan

Pihaから3時間余りでラグランの町に到着した。メインロードの正面にはハーバービューホテルがあり、その両側にカフェ、サーフショップ、ギャラリー、マーケット、ハーブの店などが並ぶカワイイ町だ。通りにずらっと駐車もできる。

ここにも偶然ブラックサンドという名のカフェがあり、そこでランチタイム。NZのカフェはエスプレッソコーヒーが主流でクリーミーなミルクを合わせた「フラットホワイト」をいつも飲んでいた。日本ではフラットホワイトというのはあまり聞いたことが無いがラテとカプチーノの中間の感じと言ったら良いだろう。

少し歩くときれいなラグーンに出た。皆シーカヤックや釣りをして楽しんでいた。NZは本当にゆっくりした時が流れストレスレスな所だと思う。

アンティークショップやギャラリーを回りおみやげを買ったり、マーケットで食料やワインを調達した。サーフポイントまではもう車で10分ほどだ。
アンティークショップやギャラリーを回りおみやげを買ったり、マーケットで食料やワインを調達した。サーフポイントまではもう車で10分ほどだ。
ラグーンの前の公園で一休み。
ラグーンの前の公園で一休み。

年末・年始の営業のお知らせ

Sand CAFEとDeckShoesは大晦日はお休みしますが元旦から営業致します。

12月31日(金)お休み
1月  1日(土)~3日(月)10:00~17:00
1月  4日(火)定休日

サンドカフェのクリスマスに欠かせないオーナメント。毎年センスの良いリースを作ってくれる東京の友達がいる。南台湾、ヌーサ、マウイと一緒にサーフトリップに出かけた同年代の夫妻の奥さんはカミさんの旧友。最近はポイントが混雑する湘南より千倉・平砂浦エリアが気に入っているようだ。
サンドカフェのクリスマスに欠かせないオーナメント。毎年センスの良いリースを作ってくれる東京の友達がいる。南台湾、ヌーサ、マウイと一緒にサーフトリップに出かけた同年代の夫妻の奥さんはカミさんの旧友。最近はポイントが混雑する湘南より千倉・平砂浦エリアが気に入っているようだ。

ニュージーランドにて(6)Piha

ライオンロック、黒い砂、遠浅でパワフルな波、人懐こいロッジのおばさんやサーフショップ夫妻、そしてNZギャルのサプライズ。そんなPihaでの2泊をのんびり味わった。

これから250キロ離れたラグランという町に行く。

晴れるとTシャツだが朝晩は長袖が必要なほど涼しい。海水もかなり冷たく真夏でもシーガルかスプリングが必要かも。
晴れるとTシャツだが朝晩は長袖が必要なほど涼しい。海水もかなり冷たく真夏でもシーガルかスプリングが必要かも。

ニュージーランドにて(5)Piha

Pihaのあちこちで見かけた鮮やかな赤い花の咲く花木。白い実のようなのはツボミ。

12月になると赤い花が咲き、もうすぐクリスマスが来るというのがわかるのでNZのクリスマスツリーと呼ばれるらしい。ポフツカワ(pofutukawa)という名前の木です。

先住民族のマオリの言葉で紅色の花の咲く木という意味のポフツカワ。千倉の海岸道路沿いにこの木がずらっとあったらいいだろうな。などとイメージしてしまう。
先住民族のマオリの言葉で紅色の花の咲く木という意味のポフツカワ。千倉の海岸道路沿いにこの木がずらっとあったらいいだろうな。などとイメージしてしまう。

ニュージーランドにて(4)Piha

NZは、この時期の日没が午後9時ごろなので何か得した気分になってしまう。

海から上がって、デッキに座りシガーでくつろいでいるとカミさんがチャッチャッと夕飯を作ってくれていた。手際の良い人です。NZ産のソーヴィニヨンブラン(マールボロ)で遅い日没に乾杯。

多分午後8時ごろだろう。持参したipadはデッキに置いてBGMを。音響としてもかなり活躍した。
多分午後8時ごろだろう。持参したipadはデッキに置いてBGMを。音響としてもかなり活躍した。

ニュージーランドにて(3)Piha

Pihaの宿はネットで探した「Black Sands Lodge」という名のカワイイaccommo。確かにここのビーチの砂は黒かった。

小さな町なのでカフェが1軒、ストアーが1軒、ギャラリーが1軒、サーフショップが2軒と郵便局しかない。そんなことを想定して私たちは日本とオークランドから食料やワインを持参していた。

敷地内には樹齢800年の大木や椰子などたくさんのグリーンが生い茂る。近所にもこじんまりした貸しコテージが点在している。NZのハネムーナーは、きっとこういったロッジに長ーく滞在してゆったり過ごすんだろな。そんなお国柄な気がする。
敷地内には樹齢800年の大木や椰子などたくさんのグリーンが生い茂る。近所にもこじんまりした貸しコテージが点在している。NZのハネムーナーは、きっとこういったロッジに長ーく滞在してゆったり過ごすんだろな。そんなお国柄な気がする。
ロッジの前庭とおばさんが貸してくれた8フィートの板。
ロッジの前庭とおばさんが貸してくれた8フィートの板。

ニュージーランドにて(2)Piha

Pihaはオークランド市内から1時間以内で行けるニュージーランドのメインサーフブレイクのひとつである。ライオンロックと呼ばれる大きな岩の両側がサーフポイント。遠浅で波はコンスタントにある。

私たちが着いた日は日曜日と言うこともありオールニュージーランドのU16の大会が開催されていた。予約していた宿は海まで歩いて2分の緑に囲まれた可愛いロッジ。ここで2泊した。

チェックインを済ますとさっそくPiha Surfというサーフショップでレンタルボードを借りてNZ初サーフとなった。カミさんの板はロッジのオーナーのおばさんが貸してくれたが、これがなかなか良い板だった。

メインポイントは大会をやっていたのでライオンロックの反対側のビーチで入った。水は予想どおり冷たく3ミリのフルスーツでちょうど良い。アウトサイドの波はかなり沖で割れておりサイズもあるので、少し手前でミドルサイズの波を乗った。遠浅でオンショア気味のため波にパワーがある。

カミさんと少し離れてサーフしていたらビキニの女の子が2人私に手を振りながら近ずいてきた。「ハーイマイネームイズ……」とか言って握手を求めてきた。2人とも結構カワイイ。片言の英語で少し会話をしたがNZの女の子はとてもフレンドリーだ。日本ではこんな事あり得ないし夢を見ているような出来事だった。

NZの海岸線は植生が素晴らしい。ヤシ科、シダ科の植物やきれいな赤や白い花の花木類がいい感じで繁っている。ビーチには無料駐車場、更衣室、シャワー、トイレが完備され波乗りをしない人たちものんびりした時間を過ごしている。自然の中に居ることが喜びなのだ。
NZの海岸線は植生が素晴らしい。ヤシ科、シダ科の植物やきれいな赤や白い花の花木類がいい感じで繁っている。ビーチには無料駐車場、更衣室、シャワー、トイレが完備され波乗りをしない人たちものんびりした時間を過ごしている。自然の中に居ることが喜びなのだ。
Pihaメインビーチと女性のライフガード。
Pihaメインビーチと女性のライフガード。

ニュージーランドにて(1)オークランド

12月4日の午後オークランド空港に到着。空港では、しーまる氏の奥さんのぶこさんがカワイイ笑顔で出迎えてくれた。

お宅のあるノースショアまで車で向かう途中、アンティークショップが集まっているエリアがあった。買い付けたい家具もいくつかあったが今回は我慢して小物をいろいろ購入した。NZのアンティーク屋さんにはヨーロッパ、特にイギリスやフランスの物が良心的な値段で置いてあり穴場である。

しーまる邸は、空港から40分くらいの郊外の閑静な住宅地にあった。広いバックヤードにはレモンやマカデミアナッツの木が植えられていた。また丘の中腹に位置するため眺めも非常に良く遠くに海も見える。

ここをベースに4泊のサーフトリップに出かけた。

千倉にいた時は小学生だった息子さんはパソコンに精通した高校生。娘さんはアート志向の中学生になっていた。月日の経つのは早いもの。
千倉にいた時は小学生だった息子さんはパソコンに精通した高校生。娘さんはアート志向の中学生になっていた。月日の経つのは早いもの。

MEN’S CLUB

ニュージーランドと千倉を渡り鳥さながら行き来しているイラストレーターみうらしーまる氏の個展が先月町内のギャラリー「シーレ」で催された。

奇しくも千倉での最初の氏の個展は10年前、「デイズギャラリー」であった。久しぶりの地元での個展、しかも布に独自の技法で描かれた作品は魅力的で多くの人が訪れ大盛況だった。

私は個人的に氏のポップな感覚の作品が好きで、会場に足を踏み入れた瞬間ビビッときたシリーズの3作品を即決させてもらった。多分LDKの壁に並ぶ予定。

特に作品名は無かったので勝手に左から「Bitter Man」「Ice Man」「Aid Man」と名付けた。
特に作品名は無かったので勝手に左から「Bitter Man」「Ice Man」「Aid Man」と名付けた。

秋冬の飾り

自宅リビングの壁にかけてある飾り棚。

秋冬は、フランスのアスティエ・ド・ヴィラットの白釉の器と地元Sujiさんとディプティックのキャンドル、アンティークホーローのキャニスター、憧れの地ケープコッドの古い写真集などをディスプレイしてみた。

全体にナチュラルカラーにしてみた。こんなことも嫌いじゃないわけです。
全体にナチュラルカラーにしてみた。こんなことも嫌いじゃないわけです。

お休みのお知らせ

Sand CAFEとDeck Shoesは、12月2日(木)~10日(金)までお休みさせて頂きます。

初めてのニュージーランド。みうらしーまる氏のお宅に何日かお世話になる予定です。もちろん波乗りにも出かけます。

これから夏に向かうNZだが海水は以外に冷たいらしい。あとカフェやアンティークのショップも回りたいと思っている。
これから夏に向かうNZだが海水は以外に冷たいらしい。あとカフェやアンティークのショップも回りたいと思っている。

物産の便り

今年もあと1ヶ月あまりとなってしまったが、この時期の楽しみがひとつある。それは物産のトレードだ。

私の大学時代の数少ない友人が山梨と群馬と新潟に居る。まったく偶然なのだが3人とも名前に「彦」がつく。敏彦、直彦、信彦の3彦だ。

私を入れて4人でそれぞれの郷土の物産品を20年くらい前から他の3人に送り合っている。山梨の敏彦は甲州ワイン、群馬の直彦はりんごやラスク、新潟の信彦は日本酒や自作の新巻鮭という具合に。

私は妹夫婦が海産物屋をやっているので「クジラのたれ」や金目鯛の干物などを組み合わせて送ったりしている。

もうずっと会っていない仲間だが、それぞれの郷土の物産がこの時期に届くと何も怖い物が無かった若い時を昨日のことのように想い出す。

新潟の信彦から日本酒が届いた。しかも私好みの〆張鶴の純米だ。さっそく気に入りの酒器で一献傾ける。浅井純介氏の粉引片口にたっぷり注ぎ、やはり千倉の大場 匠氏の金彩ぐい呑みを根来隅切盆に乗せて。
新潟の信彦から日本酒が届いた。しかも私好みの〆張鶴の純米だ。さっそく気に入りの酒器で一献傾ける。浅井純介氏の粉引片口にたっぷり注ぎ、やはり千倉の大場 匠氏の金彩ぐい呑みを根来隅切盆に乗せて。

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