決って休日の夕暮れ時は、自分の部屋の明かりをつけずに過ごす。いつもより少し早めのお酒を飲みながら。
家族は暗い部屋で一人居る私を不審がるが、宵から闇に変化していく空の光景を楽しんでいるにすぎない。
決って休日の夕暮れ時は、自分の部屋の明かりをつけずに過ごす。いつもより少し早めのお酒を飲みながら。
家族は暗い部屋で一人居る私を不審がるが、宵から闇に変化していく空の光景を楽しんでいるにすぎない。
いろいろな土地に、いろいろなカフェがある。地方の気になるカフェを訪れるのが夏の終わりの楽しみになっている。……カフェは旅の目的になり得る……
昨年は、益子とひたちなか市。その前は結城と鹿沼、当然黒磯も入ってくる。今年は、さいたま市と群馬の桐生だった。カフェ好き、コーヒー好きなら店の名はわかるはず。
それにしても千倉はこの10年で随分カフェが増えた。旅人がカフェ巡りをしてくれる町になったら素敵だと思う。
大正時代から昭和初期にかけて生産された「剣先グラス」と言うコップがある。気泡が入り、少しゆがんだフォルムが好きで骨董市などで出会うたびに買ってしまう。カット面が剣の先の形に似ているため名前がついたらしい。お酒はほぼ毎晩飲むが、ワイン・燗酒以外はこのグラスの出番が多い。
最近、ピンクフリークの女性から「きれいなピンクの花が咲いている木を時々見かける」と聞いた。話の様子から「さるすべり」の木だとピンと来た。
名前のとおり落葉した姿はツルツルの木肌になってしまいちょっと寂しいが、夏は花が満開になり見ごたえ充分となる。私は勝手にこの花を「サマーピンク」と呼んでいる。
文人と言われる人達がいた。中国の明、清の時代の粋人達だ。文人は音楽、芸術、造園、インテリア、喫茶と幅広い趣味、いやそれが人生のテーマのごとく日常を美しく暮らしていた。今で言うスローライフだ。
彼らは文房と呼ばれる部屋で、書をたしなみ庭を眺め喫茶を愛した。その時代の書聖で「八大山人」は私の好きな書家の一人。
日本でも私の憧れる文人が数多くいる。時代はさまざまだが吉田兼好、鴨長明、池大雅、そして北大路魯山人など。
気ぜわしく日々が過ぎてゆく今を生きていると、ますます文人ライフに憧れが強くなる一方だ。
サンドカフェ15周年を記念して、日本のラテンミュージックを代表するメンバーのスペシャルユニットによるラテンのライブを行います。
9月5日(土):open 4:30pm(start 5:30pm)
前売り:5000円(当日6000円)1drink&some foods
出演:須永アリサ(vocal)
奥山 勝(piano)
高橋ゲタ夫(bass)
田中倫明(percussion)
定員:35名様
※チケット、ご予約はサンドカフェまで(0470-44-5255)
※当日、カフェの営業はお休みさせていただきます。
大好きなラテンのライブを企画しました。10周年のライブ以来5年ぶりです。
日本のラテンミュージックを代表する4名が、千倉に集結します。
9月5日(土)夕方スタートで会費は5000円(定員35名前後)の予定です。詳しい内容は近日アップします。お楽しみに……
日々の暮らしの中で、いつも愛用している品物が誰にでもあると思う。私の中ではこの3種。
左は、フランス ラギオールのワインオープナー。作りがとてもしっかりしている。近所のワインバーのマスターに取り寄せてもらい9年ほど使っている。
真ん中は、コーヒーと同じくらい好きなシガーのカッター。ミラノのナポレオン通りにあるG.ロレンツィという男の趣味性の強い日用品の名店で買った。とても切れ味が良く気に入っている。
アンティークのオイルライターは、ダンヒルの60年以上前の物。アメリカのオイルライターより油がすごく長持ちする。周りに革を巻いてあるので冬でも手に冷たくない。
3種とも金属と天然素材(動物の角や革)の組み合わせだ。
自室の前が小さな茶庭風になっている。鋸山の貝の化石を二つ重ねて石塔を作った。下が巻貝、上は大きめの二枚貝。隣に蹲、大きな甕にはメダカを飼っている。
京都の町屋にある小さな中庭は簡素で好きだが、この露地にもなっていない勝手な庭を毎日眺めて楽しんでいる
近所に外人向けのコテージが出来てから、外人のファミリーやカップルがカフェに寄ってくれる。彼らはサイクリングやビーチを散歩したりしてリラックスして過ごす。誰かが言っていた「自然の中にいることが幸せなんだ」、と実にシンプル。
「じゃあ雨の日は何してるの」と聞いた。「ワインでも飲みながら、ベランダで読書する」と言う。コテージの周囲の木々を感じながら。
スイッチは完全にOFFなようだ。
ロングボードに座り、波を待ちながら漂っているとカタルシスを感じる。
テイクオフして波の上をグライドしているとストークする。
波乗りは私をリセットしてくれる。
はじめて来たのに懐かしい場所や風景がある。そんな所にはもう一度訪れてみたくなる。
モノクロームの写真は、インテリアとしてもとても洒落ている。一点だけでもいいし、壁一面に飾っても面白い。
カルティエ・ブレッソン、エドワード・ウェストン、ウォーカー・エバンス、セシル・ビートン、J.H.ラルティーグ、植田正治など好きな写真集をひまがあるとめくっている。なかでもアンドレ・ケルテスは、地味だけれどシンプルで味わい深い作品が多く、特にパリ時代の皿とフォークだけの写真は記憶に深く残像が残っている。
ケープコッドとかモントークにあるようなボートハウス(海の小屋)をイメージしてサンドカフェを作った。そのイメージを象徴する物はこのマグカップ。
たっぷり入り、厚く冷めにくい。何より潮風に似合う。
ブラジルとコロンビアをベースにしているスタンダードなブレンドコーヒーにはこのカップ。