クリスマスには(3)

茶室の床に「ロシアイコン」がクリスマスの茶事のしつらえとして掛けられていた写真を見たことがある。観念的にはかなりアバンギャルドな行為だと思うが、古い物と古い空間が静かな緊張感を持って響きあっていた。

木の板にテンペラで聖者やマリアが描かれているイコンは,信仰を深めるためのツールだが、長い年月を経て静謐なペインティングオブジェへと変身したようだ。

17世紀あたりのイコンは大変貴重な物だが、18~19世紀前後の物はまだ手に入る。
17世紀あたりのイコンは大変貴重な物だが、18~19世紀前後の物はまだ手に入る。

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