日本茶、紅茶、中国茶、コーヒー、エスプレッソといろいろなタイプの「お茶」があり、それぞれセッティング、趣向がある。
加賀棒茶(ほうじ茶)を頂いたので、庭先でティータイム。李朝膳とはまた異なりどこかキリッとしている八角膳は松本民芸家具。茶碗は高橋春夫作(常陸春秋窯)。ティーポットは1960年代のアラビア社のGAシリーズ。
加賀棒茶は、ほうじ茶の香ばしさとトロッとしたまろやかさを併せ持つおいしいお茶だった。

パイアタウンという小さな海沿いの町がある。古くはサトウキビ栽培が盛んな時代に栄え、衰退し、そしてその後ヒッピーとサーファーが住み着き、自然発生的にできた小さな店が軒を連ねて今は観光客もやってくる人気の町になってきている。
10年前にこのオールドタウンが気に入り、今回再び訪れた。狭いエリアの中に石釜ピザ屋、コーヒー豆屋、シーフードの食堂、ジェネラルストア、サーフショップ、ビーズ屋、古着屋、ギャラリー、アイスクリーム屋などが連なり魅力的な界隈を形成している。
私は、アーチスト、ミュージシャン、ゲイ、サーファー、ヒッピーといった人たちの中に、時代を感じとるアンテナや嗅覚が優れている人の割合がかなり多いと思ってるところがある。
デベロッパーが綿密なデータやリサーチを駆使し計画する大型ショッピングモールには醸し出せない味をこの町は持っているし、人々の価値観も少しずつシフトして来ている。少なくともこの町角に立っているとそういったことを感じる。
マウイのラウニヤポコビーチパークはとても整備されていて、トイレやシャワー以外にもバーベキューグリルや犬のフン用のビニール袋の無料ディスペンンサーが設置されていたりする。大きな木々が気持ちよい木陰をつくり芝生の上でフェミリーやカップルが思い思いに過ごしている。当然ゴミなどは落ちていない。
20世紀型消費システムが終わりを迎えているが、このビーチに立っているとお金を使わなくても自然の中で気持ちよい時を過ごしそれが幸せの形として定着している姿を垣間見ることができる。