サンドカフェの秋のおすすめコーヒーは「タンザニア(エーデルワイス農園)」です。
口の中に広がる軽い酸味、その後にくるかすかな甘いニュアンスの浅煎り豆。
サンドカフェの秋のおすすめコーヒーは「タンザニア(エーデルワイス農園)」です。
口の中に広がる軽い酸味、その後にくるかすかな甘いニュアンスの浅煎り豆。
厨房の引き出しを片付けていたら懐かしい本と再会した。店を始めた頃、毎日のように見ていた本だ。
その頃「ウィリアムズソノマ」と言うカリフォルニアの洒落たキッチン用品の店が渋谷東急に出店していて、そこで見つけた本だ。カリフォルニアキュイジーヌのカリスマのアリスが作ったバークレーの「カフェファニー」や「ACME」というパン屋など素敵な店が沢山紹介されている。
カフェで過ごすサンフランシスコの朝のリッチなひと時、みたいな内容に影響されてサンドも9時オープンにしたのだった。(はじめの2年位は、7時30分に店を開けていたっけ)
先日の15周年のライブで、石釜ピザ屋さんから頂いたワインのラベルが可愛いかったので店に飾った。「ステーキハウス」と「フィッシュハウス」のユニークな2本。近いうち空瓶になると思うが……
ヘミングウェイがキューバ時代に書いた「老人と海」「海流の中の島々」は、かなり私の人生に影響を与えた。なぜならサンドカフェのコンセプトがそこにあるから。
男らしい詩情を感じさせるシンプルな文体、それは簡潔ゆえに深く余韻が残る。
ヘミングウェイはキューバで20年以上暮らした。たくさんのネコと数千冊の本と浴びるように飲んだ酒と。
酒好きの彼はフローズンダイキリとモヒートを好んだらしい。そう先日のライブで飲んだモヒートの味は忘れ得ないものになった。
一年の内でもTシャツでいれる季節は、ラテンミュージックがしっくりくる。「ブエナビスタ」に参加しているキューバミュージシャンは皆大好きだ。エブラハム・フェレール、コンパイ・セグンド、ルベーン・ゴンザレス、など。
キューバサウンドを休日の午後流していると、天井のファンがゆっくり回っている冷んやりしたサロンに居て、モヒートを飲りながらシガーをくゆらせている……そんなまどろみにイメージトリップしてしまう。
これら6枚のアルバムは、私の中の定番。上段左から「ルベーン・ゴンザレス」、「アフロキューバンオールスターズ」、「チューチョ・バルデス」この中のG.ガーシュインのラプソディーインブルーは最高。大音量で聞いて欲しい。下段左から「チャーリーへイデン」の「ノクターン」これは傑作だと思う。真夏の蒸し暑い夜にぴったり。キューバのゴンサロ・ルバルカバが参加。そしてキューバの歌姫2人「オマーラ・ポルトォンド」と「グロリア・エステファン」クラッシックとモダンの2人。
私の憧れの店「ハリーズバー」では、毎夜小さな奇跡が起きるという。5日の15周年のラテンライブはまさにそんな感じだった。
いろいろなファクターがひとつにぎゅーっと凝縮した感じ。天気、飲食、音楽、そして人。
たくさんのお客様に来ていただいたので、サンセットガーデンパーティー風にして飲食を楽しんでいただいた。外にもスピーカーとスクリーンをセットしたので心地よい風に吹かれながら聞いていた方々も少なくなかった。
私はと言えば、演奏のすばらしさに主催者ながら我を忘れて踊りまくってしまいました。
決って休日の夕暮れ時は、自分の部屋の明かりをつけずに過ごす。いつもより少し早めのお酒を飲みながら。
家族は暗い部屋で一人居る私を不審がるが、宵から闇に変化していく空の光景を楽しんでいるにすぎない。